どこに行っても見るのは建築ばかり。
今回は出張に絡めて佐賀へ行ってきました。
佐賀県立博物館
1970年竣工
設計:高橋靗一(第一工房)+内田祥哉
逓信省営繕課を出身とする2人の建築家による共同作品
自分とほぼ同い年の建築は、堂々と、いい歳の取り方をして建っていました。50年経っても抜群の存在感。
ワッフルスラブ+丸柱で展示室をどーんと3階レベルに持ち上げています。
階段部分は展示室の床が切り取られている(小梁の断面をみせている)ので、するするっと上がっていきたくなる。
低く抑えられた入り口から入ると、回廊のある吹き抜けになっているエントランスホール。回廊のコンクリート製手すり壁~天井がしびれます。エントランスホールから四方に階段が伸びている、十字型の平面をしています。なんと常設展は無料なので、ふらふら~と展示を見に行けてしまう。
十字の先端にはアイストップ展示と休憩コーナー。ちゃんと椅子が置いてあってくつろげる。
県立美術館とは裏でつながっており、同じ組織で管理しているんだそう。敷地内には茶室「清恵庵」があって、事前にお願いしておけば中も見せてくれる。
茶室「清恵庵(せいけいあん)」
1973年竣工
設計:堀口捨巳+早川正夫
佐賀県出身の実業家、故市村清氏(リコー三愛グループの創始者)の遺志により、幸恵夫人より寄贈されました。<県民の茶室>といったものが欲しいとのことから、社会教育施設的な性格のものとして計画されたそうです。四畳半の茶室と七畳半の広間からなり、広間から続く広縁からはお堀の素晴らしい景色が眺められます。
ハスの季節には船が出たりするそうです。舟入りのお茶会ができるなんて素敵ですね。
県立博物館のみなさま、丁寧にご案内頂きましてありがとうございました。
コメント